シーロー(四輪車)を乗りこなそう!バンコク生活がもっと楽しくなる便利な乗り物ガイド
タイの首都バンコクで、地元の人々の生活に欠かせない足となっているのが「シーロー」です。観光客にはトゥクトゥクが有名ですが、実際にバンコクで暮らす日本人の間では、シーローこそが「最強の日常の足」として愛されています。
特にスクンビットエリア(ソイ23からソイ55、63付近)では、買い物や通園、ちょっとした移動にこれほど便利なものはありません。今回は、バンコク初心者の方でも安心してシーローを使いこなせるよう、乗り方や料金相場、知っておきたいマナーを詳しく解説します。
シーローとは?トゥクトゥクとの違いと魅力
シーローは、タイ語で「4つの車輪(シー=4、ロー=車輪)」を意味します。軽トラックの荷台を改造して座席を設置した小型の乗り物で、日本の軽トラのようなサイズ感が特徴です。
「トゥクトゥクと何が違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。大きな違いは、その実用性と安定感です。
座席の広さ: トゥクトゥクよりも荷台が広く、大人4〜6人がゆったり座れます。
荷物への対応: 買い物袋やベビーカー、折りたたみ自転車なども楽に積み込めるため、主婦の方や家族連れに非常に重宝されています。
走行の安定性: 4輪なので、3輪のトゥクトゥクに比べて揺れが少なく、雨の日でも比較的安定して走行します。
シーローの主な生息エリアと見つけ方
シーローはバンコク中どこでも走っているわけではありません。主に「ソイ(路地)」の中を循環する、いわば地域密着型のコミュニティバスのような存在です。
特に以下のエリアで頻繁に見かけることができます。
プロンポン・トンローエリア(ソイ24、31、33、39、49、55など)
日本人が多く居住するこのエリアは、シーローの「聖地」です。スーパーの前や駅の近くに待機所(ステーション)があります。
エカマイエリア(ソイ63周辺)
大きなショッピングモールからの帰宅時によく利用されます。
見つけ方のコツ:
道端で立っていると、向こうから「どこへ行く?」と声をかけてくれることもありますが、基本的にはソイの入り口にある「シーロー乗り場」で待機している車に乗るのがスムーズです。
失敗しない!シーローの乗り方・降り方ステップ
初めての方でも戸惑わないよう、具体的な手順を追ってみましょう。
1. 行き先を伝える
運転手さんに「パイ(行く)+ 目的地」を伝えます。シーローは狭い路地を熟知しているプロなので、コンドミニアム名や「ソイ○○」と言えばすぐに理解してくれます。タイ語が不安な場合は、地図を見せるか、有名な建物(サミティベート病院、フジスーパーなど)を伝えると確実です。
2. 料金を確認する
乗り込む前に「タオライ(いくら)?」と聞くのがマナーです。基本的には距離に応じた固定料金制ですが、トラブルを避けるために事前に合意しておきましょう。
3. 荷台に乗り込む
後ろのステップから乗り込みます。スカートを履いている場合は、足元に注意して座りましょう。
4. 降車合図
目的地に近づいたら、車内にある「ブザー」を押します。ブザーがない古いタイプの場合は、運転席の後ろの窓をコンコンと叩くか、「ここで止まって(ヨート・ティーニー)」と声をかけます。
5. 支払い
車を降りてから、助手席側の窓越しに運転手さんへ現金を渡します。お釣りがないように小銭(10バーツ、20バーツ札)を常に用意しておくとスマートです。
シーローの料金相場(目安)
シーローはメーター制ではなく、交渉またはエリアごとの定額制です。
基本料金(近距離): 40バーツ〜
ソイを跨ぐ移動: 50バーツ〜70バーツ
雨の日や夜間: 通常より10〜20バーツほど上乗せされることがあります。
※一時期に比べると相場は上がっていますが、タクシーよりも手軽で、バイタク(バイクタクシー)よりも安全であることを考えると、非常にコスパの良い乗り物と言えます。
知っておくと便利!利用時の注意点とマナー
排気ガスと風対策
窓がない開放的な乗り物なので、排気ガスを直接吸ってしまうことがあります。気になる方はマスクを着用しましょう。また、風が強い日は帽子が飛ばされないように注意が必要です。
貴重品の管理
ドアがないため、走行中にバッグを外側に置くのは危険です。ひったくり防止のためにも、バッグは体に近い側に持ち、しっかりと抱えておきましょう。
相乗りの文化
混雑時は、知らない人と相乗りになることもあります。これはタイの日常的な光景なので、笑顔で席を詰め合いましょう。
支払いは現金のみ
最近はQRコード決済ができる運転手さんも増えてきましたが、基本的には現金払いです。1,000バーツ札などの大きな紙幣は嫌がられることが多いので、必ず小銭を準備しておきましょう。
シーローを使いこなしてバンコク通に!
シーローは、単なる移動手段以上の「タイらしさ」を感じられる素敵な乗り物です。路地の隙間から見える地元の商店や、爽やかに吹き抜ける風(たまに熱風ですが!)を感じながらの移動は、バンコク生活の醍醐味とも言えます。
最初は緊張するかもしれませんが、一度乗ってしまえばその便利さに手放せなくなるはずです。特に買い物帰り、重い荷物を抱えて歩くのが辛い時には、ぜひ近くのシーローを頼ってみてください。
「サワディーカー(こんにちは)」と笑顔で挨拶して乗り込めば、運転手さんもきっと親切に目的地まで届けてくれます。あなたのバンコクライフが、シーローでもっと快適で彩り豊かなものになりますように!