WordやPDFで「ふちなし印刷」ができない悩みを解決!余白なしで美しく仕上げる具体的な裏技


「せっかくデザインした資料なのに、印刷すると周囲に白い枠が出てしまう……」

「パンフレットやチラシを、お店のような『ふちなし』で綺麗にプリントしたい!」

ビジネス書類や販促物を作成している際、この「余白問題」に直面してガッカリした経験はありませんか?実は、WordやPDFの標準設定のままでは、家庭用・事務用プリンターで「ふちなし」を実現するのは意外と難しいのです。

この記事では、印刷のプロも実践する**「余白なしで綺麗にプリントする裏技」**を徹底解説します。設定のコツから、物理的な限界を突破する方法まで、初心者の方にも分かりやすくお届けします。


なぜWordやPDFは「ふち」が出てしまうのか?

まず知っておきたいのは、なぜ余白(フチ)が発生するのかという理由です。

  1. プリンターの物理的な限界:多くの事務用プリンターは、紙を送り出すための「掴みしろ」が必要です。また、インクが機体内部に漏れるのを防ぐため、端まで印刷しないよう安全策がとられています。

  2. ソフト側のマージン設定:Wordなどの文書作成ソフトは、読みやすさを考慮して最初から上下左右に「余白」を設定しています。

  3. PDFの固定レイアウト:PDFはレイアウトを維持する力が強いため、印刷時に「用紙に合わせる」設定をすると、逆に余白が強調されることがあります。

これらを理解した上で、具体的な対策を見ていきましょう。


【対策1】プリンターのプロパティから「ふちなし設定」を有効にする

最も基本的な解決策は、プリンター自身の機能を使うことです。

手順のポイント

  • 「印刷」メニューから設定を開く:Wordの「ファイル」→「印刷」へ進み、プリンター名の下にある**「プリンターのプロパティ」**(または詳細設定)をクリックします。

  • 「ふちなし」にチェックを入れる:基本設定やページ設定タブの中に「ふちなし全面印刷」という項目があれば、そこにチェックを入れます。

  • はみ出し量の調整:ふちなし印刷を選択すると、画像が少し拡大されて印刷されます。端が切れて困る場合は、設定画面で「はみ出し量」を調整してください。

注意点:お使いのプリンターが「ふちなし印刷非対応」の場合、この項目は表示されません。その場合は、後述する【対策3】の方法を試してください。


【対策2】Wordの「ページ設定」を極限まで広げる

ソフト側の設定で余白を「0」に近づける方法です。

  1. レイアウトタブを選択:Wordの上部メニューから「レイアウト」→「余白」→「ユーザー設定の余白」を選択します。

  2. 数値をすべて0にする:上下左右の数値を「0」に入力してOKを押します。

  3. 警告を無視しない:ここで「余白が印刷不可能な領域に設定されています」と警告が出ることがあります。「修正」を押すと、そのプリンターで印刷可能な最小限の余白が自動で設定されます。

完全に0にはなりませんが、これで「限りなく余白の少ない状態」を作ることができます。


【対策3】A4サイズを「ひと回り大きな紙」に印刷して裁断する(裏技)

ビジネスで最も確実、かつ「お店のようなクオリティ」を出すための最強の裏技がこれです。

実は、市販の「ふちなし」印刷物の多くは、最初から完成サイズより大きな紙に印刷し、後から端を切り落とすという工程を踏んでいます。

具体的な手順

  • B4やA3で印刷する:A4サイズのふちなし資料を作りたい場合、あえてB4サイズの用紙に「A4サイズ(トンボ付き)」のデザインを印刷します。

  • PDF書き出し時に「トンボ(裁断マーク)」を入れる:Illustratorなどの専門ソフトがなくても、WordからPDFにする際に、オンラインツールやPDF編集ソフトを使って「トンボ」を付与することが可能です。

  • カッターで仕上げる:印刷された線の内側をカッターと定規で切り落とせば、どこから見ても完璧な「ふちなし」資料の完成です。


PDFで印刷する際の「落とし穴」と解決策

PDFを印刷する際、勝手に余白が広がってしまう場合は、印刷ダイアログの**「ページサイズ処理」**を確認してください。

  • 「合わせる」はNG:デフォルトで「合わせる」になっていると、プリンターの印刷可能範囲内に収めるために、全体が縮小され、余白が大きくなります。

  • 「実際のサイズ」を選択:あえて「実際のサイズ」または「倍率100%」で印刷することで、設計通りのサイズ感で出力されます。


高単価なビジネス資料に仕上げるためのコツ

余白をなくすだけでなく、資料の価値を高めるためのエッセンスを加えましょう。

  • 背景に薄い色・テクスチャを敷く:全面に色があるデザインは、ふちなし印刷の効果を最大限に発揮します。

  • 高精細モードを利用する:ふちなし印刷は通常よりもインクを多く消費するため、用紙設定を「光沢紙」や「高品位専用紙」に設定し、高品質モードで出力すると、発色が劇的に良くなります。


まとめ:理想の「余白なし」を実現するために

WordやPDFで「ふちなし印刷」ができない問題は、**「プリンター設定の変更」「物理的な裁断」**の組み合わせで解決できます。

  1. まずはプリンターのプロパティで「ふちなし」設定を探す。

  2. 対応していない場合は、一回り大きな紙に印刷して切る。

  3. PDF印刷時は「実際のサイズ」で出力する。

この3点を押さえるだけで、あなたのビジネス書類は見違えるほどプロフェッショナルな仕上がりになるはずです。ぜひ、次回の資料作成で試してみてくださいね。


ふちなし印刷ができない原因と解決策!設定のコツから仕上がりを綺麗にする裏技まで徹底解説