医療費控除をしたいのに「ふるさと納税のワンストップ」をしてしまった!焦る前に知っておくべきこと
「ふるさと納税 ワンストップ特例制度を使って申請したけど、今年は医療費控除も受けたい…」
「医療費控除 確定申告をしようと思ったら、ふるさと納税ワンストップで申請済みだった!どうしよう!?」
そんな状況に陥って、不安な気持ちでこの記事を読んでいる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えします。
「ふるさと納税のワンストップ特例制度を利用した後に、医療費控除のために確定申告をしても、全く問題ありません!」
むしろ、医療費控除とふるさと納税の控除を両方受けるためには、確定申告をする必要があります。
この記事では、「医療費控除 ふるさと納税 ワンストップしてしまった」という状況から、どうすれば両方の控除をしっかりと受けられるのか、具体的な手続き方法を分かりやすく解説していきます。
1. 医療費控除とふるさと納税の控除、それぞれの仕組みを理解しよう
まず、両方の控除の仕組みを簡単に理解しておきましょう。
医療費控除
1年間に支払った医療費の合計が一定額(原則10万円)を超えた場合、所得から差し引くことができる制度です。
これにより、所得税や住民税が軽減されます。
適用を受けるには、必ず確定申告が必要です。
ふるさと納税の控除(ワンストップ特例制度)
1年間の寄付先が5自治体以内で、確定申告が不要な会社員などが利用できる制度です。
確定申告をしなくても、寄付金控除が受けられます。
ただし、確定申告をする場合は、この制度は利用できません。
2. 「ワンストップ」をしたのに「確定申告」をするとどうなる?
「ワンストップ特例制度は確定申告がいらない制度なのに、確定申告したらどうなるの?」と疑問に思いますよね。
実は、ふるさと納税 ワンストップ特例制度は、確定申告をした時点で無効になります。
「じゃあ、ふるさと納税の控除は受けられなくなるの?」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください。
確定申告で、ふるさと納税の寄付金控除もまとめて手続きをすれば、両方の控除をきちんと受けられます。
【重要なポイント】
確定申告をする際は、ワンストップ特例制度を利用して寄付した分も含めて、1年間に寄付した全てのふるさと納税について、寄付金控除の確定申告を再度行う必要があります。
3. 具体的な手続き方法:医療費控除とふるさと納税をまとめて申告!
では、「ワンストップ特例制度を利用してしまったけど、医療費控除のために確定申告もする!」という場合の具体的な手続き方法を見ていきましょう。
ステップ1:必要な書類を準備する
確定申告には、以下の書類が必要になります。
源泉徴収票: 会社員の方はこちら
医療費の領収書: 医療費控除を受ける場合
ふるさと納税の寄付金受領証明書: ワンストップ特例制度を利用した分も含め、全ての自治体から届いたもの
マイナンバーカードまたは通知カード
ステップ2:確定申告書を作成する
税務署で書類をもらうか、国税庁のウェブサイト「確定申告書等作成コーナー」を利用して作成します。
「確定申告書等作成コーナー」では、画面の案内に従って入力していくだけなので、初めての方でも安心して作成できます。
医療費控除の欄に、1年間の医療費の合計額を入力
寄付金控除の欄に、ふるさと納税の寄付金額を全て入力
【ここが重要!】
ワンストップ特例制度を利用した分も、忘れずに寄付金控除の欄に入力してください。
ステップ3:確定申告書を提出する
作成した確定申告書を、e-Tax(電子申告)で提出するか、印刷して税務署に郵送または持参して提出します。
これで、医療費控除とふるさと納税の控除を両方受ける手続きは完了です!
4. まとめ:焦らずに「確定申告」でまとめて手続きを!
「医療費控除 ふるさと納税 ワンストップしてしまった」という状況は、決して焦る必要はありません。
確定申告を行うことで、ワンストップ特例制度は無効になりますが、ふるさと納税の寄付金控除も確定申告で再度手続きをすれば、医療費控除とふるさと納税の控除を両方受けられます。
確定申告をすることで、「ふるさと納税 医療費控除 どっちが得」という心配もなく、両方の控除を最大限に活用することができます。
この機会に、確定申告にチャレンジして、賢く税金を還付申告しましょう!