「やっちゃった…!」おしりふきをトイレに流してしまった時の対処法とやってはいけないこと
「うっかりおしりふきをトイレに流してしまった!」
そんな経験、ありませんか?特に育児中の方だと、慌てていてつい、普段使っている流せないおしりふきを流してしまうことがありますよね。
「このままだとトイレが詰まっちゃうのかな?」「どうしたらいいの?」
大丈夫です。今回は、もしもの時に焦らず対処できるよう、おしりふきをトイレに流してしまった時の正しい対処法と、絶対にやってはいけないことを詳しく解説します。
1. なぜおしりふきはトイレに流せないの?
まず、なぜ「流せる」と書いていないおしりふきはトイレに流せないのでしょうか?その理由は、素材と水の溶けやすさにあります。
流せないおしりふき:ポリエステルなどの繊維で作られており、水に溶けません。厚手で丈夫なため、トイレットペーパーのように水でバラバラになることはありません。
流せるおしりふき:パルプなどの水に溶けやすい素材で作られており、水に触れるとすぐに繊維がバラバラになります。
おしりふきを流してしまうと、排水管のカーブした部分や他の排水物と絡み合い、どんどん蓄積して水の流れをせき止めてしまい、最終的にトイレの詰まりを引き起こします。
2. おしりふきを流してしまった時の対処法【まだ流れる場合】
「おしりふきを流してしまったけど、今のところまだ水は流れている…」そんな時は、慌てて水を流し続けたりしないでください。
【正しい対処法】
それ以上水を流さない:これが最も重要です。水を流してしまうと、おしりふきがさらに奥へ行ってしまい、詰まりが悪化する可能性があります。
ラバーカップ(スッポン)を使う:流したおしりふきが便器内に見えている場合や、水を流した時に「ゴボゴボ」と音がする程度であれば、ラバーカップで詰まりを解消できる可能性があります。
便器の排水口にラバーカップを密着させ、ゆっくりと押し込み、勢いよく引き抜く動作を数回繰り返します。
これで流れるようになれば、詰まりは解消されたと考えて大丈夫です。
重曹とクエン酸を使う(予防的な措置):
便器に重曹をコップ1杯分ほど振り入れ、その上からクエン酸を大さじ2杯程度振りかけます。
ぬるま湯をゆっくりと注ぎ、30分〜1時間ほど放置します。
その後、バケツなどに入れた水を少しずつ流して様子を見ます。
これは軽度の詰まりを予防する目的や、他の汚れを落とすのにも役立ちますが、おしりふきが原因の詰まりを完全に解消できるわけではないので、あくまで補助的な方法と考えましょう。
3. 詰まってしまった時に「やってはいけない」こと
「もう水が流れない!」と焦って、以下のことをするのは絶対にやめましょう。
「なんとかしたい」と水を大量に流し続ける:これは逆効果です。便器から水が溢れ出して、大惨事になってしまいます。
お湯を流し込む:お湯を流すのは、トイレットペーパーの詰まりには有効な場合がありますが、水に溶けないおしりふきには効果がありません。むしろ、高温で便器が傷つくリスクもあります。
便器に手を入れる:無理に手で取り出そうとすると、さらに奥へ押し込んでしまう可能性があります。衛生面でもリスクが高いので避けましょう。
4. 自分で解決できない時の最終手段
上記の方法を試しても水の流れが改善しない、もしくは完全に詰まってしまった場合は、無理せず専門の業者に連絡しましょう。
自分で無理に作業を進めると、便器や配管を傷つけてしまい、高額な修理費用がかかることがあります。プロの業者であれば、専用の工具を使って安全かつ確実に詰まりを解消してくれます。
5. まとめ:予防策と正しい知識で安心を
おしりふきをトイレに流してしまった時の対処法は、何よりも**「水を流さない」「無理をしない」**ことが大切です。
日頃から、トイレに流せるおしりふきと、流せないおしりふきを分けて保管するなどの工夫も有効です。正しい知識と落ち着いた対応で、もしもの時も安心して対処しましょう。