ゾワッ!ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ…不快害虫の違いを知って徹底対策!
暖かくなると、家の中や庭先で見かけるようになる多足類の虫たち。中でも、ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジは見た目が似ているため、「どれも同じじゃないの?」と思われがちです。しかし、実はそれぞれ生態や危険性が異なり、効果的な対策も変わってきます。
「見かけるたびにゾッとする…」「どうにかして家から追い払いたい!」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。このブログでは、アース害虫駆除なんでも事典の情報を元に、ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジそれぞれの特徴と違い、そしてこれらの不快害虫を家から遠ざけるための具体的な予防・駆除方法を徹底解説します。今年の夏こそ、虫のいない快適な環境を手に入れましょう!
ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、その違いとは?
まずは、それぞれの虫の特徴と見分け方を見ていきましょう。見た目は似ていますが、生態や行動に大きな違いがあります。
1. ムカデ(百足)
見た目:体は平たく、胴体は赤褐色~黒褐色で光沢があります。体節ごとに1対の長い足を持ち、足の数は20対~100対以上と種類によって様々です。頭部には長い触角があります。動きは非常に素早く、クネクネと体をくねらせて移動します。
生態:肉食性で、ゴキブリやクモ、昆虫などを捕食します。毒を持っており、噛まれると激しい痛みや腫れを引き起こします。夜行性で、昼間は石の下や植木鉢の影など、湿気のある暗い場所に潜んでいます。
生息場所:屋外の落ち葉や石の下、朽ち木の中などに生息しますが、餌を求めて家屋に侵入してくることがあります。特に梅雨時期から夏にかけて活動が活発になります。
危険性:有毒。人間を噛むことがあり、アレルギー反応を起こす人もいます。
2. ヤスデ(馬陸)
見た目:体は丸みを帯びた筒状で、多くは黒っぽい色をしています。体節ごとに2対の短い足を持ち、足の数は非常に多く、見た目から「千足」と呼ばれることもあります。動きはムカデに比べて非常にゆっくりです。
生態:腐った植物や落ち葉、カビなどを食べる腐食性です。毒はありませんが、危険を感じると体を丸めて独特の臭いのある分泌液を出します。この分泌液に触れると皮膚炎を起こすことがあります。
生息場所:屋外の湿った場所、落ち葉の堆積した場所、石の下、植木の下などに大量に発生することがあります。集団で移動する「大発生」もよく見られます。
危険性:無毒ですが、分泌液に注意。農作物に直接的な被害を与えることはほとんどありません。
3. ゲジ(蚰蜒/ゲジゲジ)
見た目:体は短く、脚が非常に長いのが特徴です。体色は灰褐色で、胴体には黒い縞模様があります。体節ごとに1対の非常に長い足を持ち、足の数は15対です。動きは素早く、複雑な脚の動きで移動します。
生態:肉食性で、ゴキブリ、クモ、ハエなどの害虫を捕食します。ゴキブリの天敵とも言われます。ムカデと同様に毒を持っていますが、顎が小さいため人間を噛むことはほとんどありません。万が一噛まれても、ムカデほどの強い痛みは通常ありません。
生息場所:比較的湿度の高い場所を好みます。屋外では落ち葉の下や石の隙間、屋内では風呂場や洗面所、湿気の多い納戸などに生息します。
危険性:基本的には無害(毒を持つが人間にはほとんど影響なし)。益虫としての一面もありますが、見た目から不快に感じる人が多いです。
なぜこれらの不快害虫が家の中に侵入するの?
これらの多足類が家の中に現れるのには、共通の理由があります。
湿気と暗い場所を求めて:彼らは基本的に湿気を好み、乾燥した場所を嫌います。家の中の風呂場、洗面所、キッチン、床下収納、押し入れの奥などは、湿気がこもりやすく、隠れる場所も多いため侵入しやすいです。
餌を求めて:ムカデやゲジゲジは他の昆虫を捕食するため、家の中にゴキブリやクモがいるとそれを追って侵入してきます。ヤスデは腐食性なので、落ち葉やカビなどがある場所を好みます。
温度変化や乾燥を避けて:屋外の環境が変化する時期(梅雨、夏の乾燥時、冬の寒さなど)に、より安定した温度と湿度を求めて家の中に侵入してきます。
隙間からの侵入:窓やドアのわずかな隙間、換気扇、排水口、基礎のひび割れなど、わずかな隙間からでも簡単に侵入してきます。
不快害虫を寄せ付けない!効果的な予防・駆除対策
これらの不快害虫を家から遠ざけるためには、侵入させない予防策と、見つけた場合の駆除策を組み合わせることが重要です。
【予防策】侵入させない環境づくり
家の周りの整理整頓と清掃
落ち葉や枯れ草の除去:庭や玄関周りに落ち葉や枯れ草が堆積していると、ムカデやヤスデの絶好の隠れ家になります。こまめに掃除しましょう。
植木の剪定:庭木が茂りすぎていると日当たりや風通しが悪くなり、湿気がこもりやすくなります。適度に剪定し、地面に接する枝を減らしましょう。
石やブロックの移動:庭に放置された石やブロックの下は、湿気がこもりやすく格好の隠れ家です。可能な限り撤去するか、定期的に動かして乾燥させましょう。
不要な物の撤去:使っていないプランターや古い段ボール箱なども、害虫の隠れ家になります。撤去するか、整理整頓しましょう。
家屋の隙間を塞ぐ
窓やドアの隙間:隙間テープやパテなどで隙間を塞ぎましょう。特に古い家屋は注意が必要です。
通気口や換気扇:目の細かい防虫ネットを取り付け、侵入を防ぎましょう。
基礎のひび割れ:コンクリート用の補修材などで塞ぎます。
排水溝や配管の隙間:パテや防虫ネットで塞ぎます。
家の中の湿気対策
こまめな換気:窓を開けたり、換気扇を回したりして、部屋の換気を心がけましょう。特に風呂場や洗面所は入浴後にしっかり換気します。
除湿器の活用:湿気がこもりやすい部屋には除湿器を置くのも効果的です。
水漏れ修理:水漏れしている場所があれば、すぐに修理しましょう。
他の害虫を駆除する
ムカデやゲジゲジは肉食性なので、ゴキブリやクモなどの餌となる害虫がいなくなれば、彼らも家の中に侵入しにくくなります。ゴキブリ対策を徹底することも間接的な予防になります。
【駆除策】見つけたら迷わず対処!
殺虫スプレー
ムカデ用殺虫スプレー:ムカデには専用の殺虫スプレーが効果的です。直接噴射するとすぐに効果を発揮します。
不快害虫用スプレー:ヤスデやゲジゲジには、一般的な不快害虫用殺虫スプレーが有効です。
忌避剤(きひざい)
家の周りや侵入経路になりそうな場所に散布することで、害虫を寄せ付けなくする効果があります。顆粒タイプやスプレータイプなどがあります。
毒餌剤(ベイト剤)
ムカデ用の毒餌剤もあります。ムカデが餌として食べることで効果を発揮します。家の基礎周りや、侵入経路になりそうな場所に設置します。
粘着シート
ゴキブリ用と同様に、粘着シートを置いて捕獲する方法もあります。屋内の通り道に設置すると効果的です。
専門業者への相談
大量発生してしまったり、自分での対策が難しい場合は、迷わず害虫駆除の専門業者に相談しましょう。根本的な原因を特定し、適切な対策を講じてくれます。
もし噛まれてしまったら?(ムカデの場合)
万が一ムカデに噛まれてしまった場合は、以下の応急処置を行い、必要であれば医療機関を受診しましょう。
傷口を流水で洗い流す:患部を清潔な流水でよく洗い流します。
冷却する:冷たい水や氷で患部を冷やし、痛みや腫れを和らげます。
抗ヒスタミン剤:かゆみや腫れがひどい場合は、市販の抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗ると良いでしょう。
医療機関を受診:痛みが強い、腫れがひどい、広範囲に広がっている、アレルギー症状(じんましん、呼吸困難など)が出た場合は、すぐに皮膚科などの医療機関を受診してください。
まとめ:生態を知って、冷静に対処!
ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジはそれぞれ異なる特徴を持つ不快害虫ですが、共通して湿気と隠れ場所を好みます。彼らの生態を理解し、家屋の周りの環境整備や隙間の対策を徹底することで、侵入を防ぎ、快適な生活空間を守ることができます。
もし見つけても慌てず、適切な方法で対処し、必要であれば専門家の助けを借りることも検討しましょう。今年の夏こそ、不快害虫に悩まされない快適な毎日を手に入れてくださいね!