部活、どうして休む?中高生のための【誠実な伝え方と対応策】
「部活、今日休みたいけど、なんて言えばいいんだろう…」
「休むのは悪いことなのかな…」
中学生や高校生の皆さん、部活動は学校生活の大きな一部ですよね。毎日練習に励んだり、大会に向けて頑張ったり。でも、時にはどうしても部活を休まなければならない日もあります。
体調が悪い時、家庭の事情、勉強との両立、時には心に余裕がほしい時…。そんな時、「どうやって伝えたらいいんだろう」「休むと怒られるかな」と不安に感じる人もいるかもしれませんね。
この記事では、部活動を休む際の「言い訳」ではなく、顧問の先生やチームメイトに誠意をもって伝える方法、そして休んだ後の適切な対応策について具体的に解説します。安心して部活動と向き合うために、ぜひ参考にしてください!
なぜ休むの?まずは自分の状況を整理しよう
部活を休む理由は人それぞれですが、伝える前に大切なのは、まず自分が「なぜ休むのか」を明確にすることです。
【休む理由の例】
体調不良: 熱がある、頭痛がひどい、お腹の調子が悪いなど。無理して参加すると、かえって悪化させたり、周りに移してしまう可能性も。
怪我・通院: 部活中に怪我をした、元々抱えている怪我の治療のため病院に行く必要がある。
家庭の事情: 親戚の集まり、家族の用事、介護、兄弟の学校行事など、個人的な家庭の事情。
学業優先: 定期テスト前、模擬試験、補習、受験勉強などで、どうしても勉強時間を確保したい時。
学校行事・委員会活動: 文化祭準備、体育祭の練習、生徒会活動、委員会活動などで部活と時間が重なる場合。
心身の疲労: 練習が厳しくて心身ともに疲れている、少しリフレッシュしたいなど。(正直に伝えにくい場合もありますが、状況に応じて考えてみましょう)
理由をはっきりさせておくことで、顧問の先生にも分かりやすく伝えられますし、自分自身も安心して休むことができます。
部活を休む際の【伝え方】の基本ルール
「なんて言えばいいの?」と悩む人も多いと思いますが、伝える際にはいくつか基本のルールがあります。
できるだけ早く伝える
休むことが分かったら、できるだけ早く顧問の先生に伝えましょう。前日までに伝えられればベストですが、急な体調不良の場合は当日、わかった時点で連絡します。直前の連絡は迷惑をかけてしまう可能性があるので避けましょう。
直接伝えるのが一番!難しい場合は電話で
可能であれば、部活の時間や放課後など、先生に直接会って伝えるのが最も丁寧です。それが難しい場合は、学校に電話をして顧問の先生に取り次いでもらい、自分の口から伝えましょう。メールやLINEでの連絡は、緊急時を除いて避けるのが無難です。
休む理由を正直に簡潔に伝える
具体的に話しすぎる必要はありませんが、休む理由を正直に、簡潔に伝えましょう。例えば、「体調が悪くて、今日は練習をお休みさせてください」「明日は家族の用事があるので、部活に出られません」といった形でOKです。
謝意と感謝の気持ちを伝える
「ご迷惑をおかけしますが」「ご迷惑をおかけして申し訳ありません」といった謝意と、「ありがとうございます」「よろしくお願いします」といった感謝の気持ちを添えましょう。休むことへの配慮や理解を求める姿勢が大切です。
休む期間を明確に伝える
「今日だけ休むのか」「〇日まで休むのか」など、いつからいつまで休むのかを具体的に伝えましょう。復帰の目処が立たない場合は、「また改めて連絡します」などと伝えれば大丈夫です。
【理由別】具体的な伝え方と例文
ここからは、具体的な理由に合わせた伝え方を見ていきましょう。
1. 体調不良の場合
【伝え方】
「先生、おはようございます(こんにちは)。お話があるのですが、よろしいでしょうか。」
「今朝から熱(頭痛、お腹の調子が悪い)があり、体調が優れません。つきましては、大変申し訳ありませんが、今日の練習をお休みさせていただけますでしょうか。」
「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。」
【ポイント】
無理は禁物です。体調が悪い時に無理すると、他の部員にうつしたり、練習中に倒れてしまう危険もあります。正直に伝えましょう。
2. 怪我・通院の場合
【伝え方】
「先生、ご報告があります。実は、〇〇(部位)の調子が良くなくて、今日の午後に病院で診てもらうことになりました。つきましては、大変申し訳ありませんが、今日の練習をお休みさせてください。」
「また、診察の結果、今後の練習参加についてご相談させていただければと思います。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」
【ポイント】
怪我は放置すると悪化する可能性があります。早めに受診し、状況を報告しましょう。診断結果を伝えると、より理解を得やすいです。
3. 家庭の事情の場合
【伝え方】
「先生、お話があるのですが、よろしいでしょうか。」
「私事で大変恐縮なのですが、明日は家庭の用事(親戚の集まりなど)があり、部活動に参加することができません。ご迷惑をおかけしますが、お休みさせていただけますでしょうか。」
「よろしくお願いします。」
【ポイント】
具体的な内容を詳細に話す必要はありません。「家庭の事情」や「家族の用事」で十分理解してもらえます。
4. 学業優先の場合(定期テスト、受験勉強など)
【伝え方】
「先生、ご相談があります。」
「来週から定期テスト(または〇〇の模試、受験)があり、どうしても勉強時間を確保したいと考えております。つきましては、大変申し訳ありませんが、〇月〇日から〇月〇日まで、部活動をお休みさせていただけないでしょうか。」
「この期間、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。テストが終わりましたら、すぐに練習に復帰いたします。」
【ポイント】
テスト期間など、学業と部活の両立は多くの生徒が抱える悩みです。事前に相談し、期間を明確に伝えることで、先生も理解しやすくなります。
5. 学校行事・委員会活動の場合
【伝え方】
「先生、ご報告です。」
「実は、〇〇(学校行事名や委員会名)の準備で、〇月〇日の放課後に集合(活動)することになっております。つきましては、大変申し訳ありませんが、その日の部活動に参加することができません。」
「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。」
【ポイント】
学校全体の活動を優先することは当然と理解されやすいです。事前に分かっている場合は早めに伝えましょう。
部活を休んだ後の【対応策】で信頼を築こう
部活を休むのは仕方のないことですが、休んだ後の行動もとても重要です。適切な対応をすることで、顧問の先生やチームメイトからの信頼を失わずに済みます。
復帰したらすぐに挨拶とお礼を伝える
部活に復帰したら、「先生、〇〇(理由)で先日はお休みをいただき、ありがとうございました」「〇〇さん(チームメイト)、昨日は休んでしまってごめんね」など、感謝の気持ちと、休んだことへのお詫びを伝えましょう。
休んだ間の情報収集をする
練習内容の変更、次の予定、連絡事項など、休んでいる間にあったことを積極的に情報収集しましょう。顧問の先生やチームメイトに聞いたり、連絡網を確認したりするなど、自分から行動することが大切です。
休んだ分を取り戻そうと努力する
休んだからといって、そのままではいけません。遅れを取り戻すために、自主練習をしたり、他の部員の動きをよく観察したりして、積極的に練習に取り組みましょう。
体調管理や時間管理に気を付ける
体調不良で休んだ場合は、普段から健康管理に気をつけましょう。学業優先で休んだ場合は、事前に計画を立てて、部活に影響が出ないよう工夫することが大切です。
頻繁に休まないようにする
どんな理由であっても、あまりにも頻繁に休んでしまうと、チームの一員としての責任感や熱意を疑われてしまう可能性があります。本当に必要な時だけ休むようにし、基本的には参加する姿勢を見せることが重要です。
まとめ:休むことは悪いことじゃない。大切なのは伝え方と行動
部活動は、皆さんの学生生活を豊かにしてくれる貴重な経験です。時には休まなければならない時もありますが、それは決して悪いことではありません。
大切なのは、「休む理由を誠実に伝え、休んだ後の責任を果たす」こと。
今回ご紹介した伝え方や対応策を参考に、顧問の先生やチームメイトとの良好な関係を築きながら、充実した部活動生活を送ってくださいね。