「あれ？網戸なのに虫が入ってくる！」その謎を徹底解明！

夏の夜、窓を開けて涼しい風を取り込みたいのに、ブーンという羽音とともに侵入してくる憎き蚊や、いつの間にか部屋を飛び回る小さな虫たち。「網戸があるのに、どうして！？」と、もどかしく感じたことはありませんか？

実は、網戸をすり抜けて虫が入ってくるのには、いくつかの理由があるんです。今回は、その謎を分かりやすく解説し、快適な室内空間を守るための対策もご紹介します。これであなたも、虫の侵入に悩まされない快適な夏を過ごせるはず！

網戸をすり抜ける虫たちの正体と侵入経路

「網戸なのに…」と思うかもしれませんが、虫たちが侵入するルートは意外とたくさんあります。

一般的な網戸の網目は、実は蚊や小さな虫にとっては通り抜けられるくらいの隙間があることがあります。特に、ごく小さなユスリカやコバエなどは、網戸の目をすり抜けて侵入してくることがあります。

目の細かさ（メッシュ数）：網戸の網目の細かさは「メッシュ」という単位で表されます。このメッシュ数が大きいほど、網目は細かくなります。一般的な網戸は18メッシュ程度が多いですが、24メッシュや30メッシュといった、より目の細かい網戸も存在します。
虫のサイズ：蚊の種類によっても異なりますが、多くの蚊は体長数ミリ程度。網戸の網目よりも体が小さければ、簡単に侵入できてしまうのです。

これが、網戸からの虫侵入の最も多い原因かもしれません。

網戸の歪みや劣化：長年使用している網戸は、枠が歪んだり、網がたわんだりすることがあります。これにより、網戸と窓枠（サッシ）の間にわずかな隙間が生じ、そこから虫が侵入してしまいます。
取り付け方の問題：網戸のレールにきちんと乗っていない、あるいはサイズが合っていない場合も、隙間が生じやすくなります。
モヘアの劣化・摩耗：網戸の縁についているモヘア（ブラシ状の部品）は、網戸とサッシの隙間を埋める役割をしています。このモヘアが劣化して潰れてしまったり、すり減ってしまったりすると、隙間ができて虫の侵入を許してしまいます。

網戸を開け閉めするほんの短い間に、虫が一緒に室内に入り込んでしまうことがあります。特に、玄関ドアや勝手口のように開閉頻度が高い場所では、このケースが多く見られます。

小さな穴や破れは、気づかないうちにできてしまうことがあります。特に、劣化による網のほつれや、何かがぶつかった拍子にできた小さな穴などは、虫にとって絶好の侵入経路となります。

せっかく網戸があるのに虫が入ってくるのは避けたいですよね。そこで、今日からできる対策をいくつかご紹介します。

まずは、虫の侵入経路となっている隙間を見つけ出すことが重要です。

モヘアの確認と補修：網戸の縁にあるモヘアが潰れていたり、劣化していないか確認しましょう。ホームセンターなどでモヘアテープが販売されているので、自分で貼り替えることも可能です。
隙間テープの活用：網戸とサッシの間にわずかな隙間がある場合は、隙間テープを貼ることで虫の侵入を防げます。
網戸の立て付け調整：網戸がきちんとレールに乗っているか、歪んでいないかを確認し、必要であれば調整しましょう。

もし今の網戸がかなり古かったり、目の粗いものを使っている場合は、メッシュ数の多い網戸への交換を検討してみましょう。24メッシュや30メッシュの網戸は、小さな虫の侵入をより効果的に防いでくれます。防虫効果の高い特殊な網戸もあります。

網戸を開け閉めする際は、なるべく素早く行い、虫が入り込む隙を与えないように意識しましょう。特に夜間は、光に誘われて虫が集まってきやすいので注意が必要です。

小さな破れや穴でも、虫にとっては十分な侵入経路となります。網戸補修用のシールやシートを活用して、早めに修理しましょう。

網戸は私たちの生活を快適にしてくれる便利な存在ですが、正しく管理しないと、本来の役割を果たしてくれません。今回ご紹介した対策を参考に、あなたの家から虫をシャットアウトし、より快適な室内空間を手に入れてくださいね！