【ご祝儀相場ガイド】渡す相手別の金額から包み方マナーまで、あなたの「どうしよう?」を徹底解消!
結婚式に招待されたあなた。「ご祝儀、いくら包めばいいんだろう…?」「失礼のない渡し方ってあるの?」と悩んでいませんか? 大切な人の門出を祝うおめでたい日だからこそ、スマートにお祝いしたいですよね。
この記事では、ご祝儀の金額相場を、ゲストと新郎新婦の関係性や年代別に詳しく解説します。さらに、ご祝儀袋の選び方や正しいお札の入れ方、当日スマートに渡す方法まで、「これで完璧!」と思えるマナーの全てをお伝えします。ぜひ最後まで読んで、ご祝儀に関する不安を解消してくださいね!
これが基本!ご祝儀相場の考え方
ご祝儀の金額は、新郎新婦との関係性、あなたの年齢、そして出席する披露宴のスタイル(会費制か否か)によって変わってきます。一番大切なのは「お祝いの気持ち」ですが、相場を大きく外れると、新郎新婦に気を遣わせてしまう可能性も。まずは基本的な考え方を押さえておきましょう。
ご祝儀相場のポイント:
関係性が近いほど金額は高くなる傾向
(例:兄弟姉妹 > いとこ > 友人・同僚)
年齢が上がるにつれて金額も上がる傾向
(例:20代 > 30代 > 40代以降)
「偶数」や「9」は避ける
偶数は「割れる」=「別れる」、9は「苦」を連想させるため、結婚のお祝いにはふさわしくないとされています。ただし、2万円は例外で、ペアを意味する「2」で割り切れない(1万円札1枚、5千円札2枚など)組み合わせであればOKとされています。
これらのポイントを踏まえて、具体的な相場を見ていきましょう。
関係性別・年代別!リアルなご祝儀相場リスト
ここからは、あなたが最も知りたいであろう具体的な金額相場を、細かく見ていきます。
1. 兄弟・姉妹の場合:あなたの年齢と結婚の有無がカギ!
新郎新婦が兄弟・姉妹の場合、ご祝儀の金額は他の関係性よりも高くなるのが一般的です。
20代(独身): 3万円〜5万円
30代(独身): 5万円〜7万円
既婚者(夫婦連名): 5万円〜10万円
関係性 | 年齢 | 相場金額 | 補足 |
兄弟・姉妹 | 20代(独身) | 3万円〜5万円 | 独立している場合。実家暮らしなら親と連名も検討。 |
30代(独身) | 5万円〜7万円 | ||
既婚者(夫婦) | 5万円〜10万円 | 子どもを連れて出席する場合は多めに包む傾向。 | |
親からの援助 | 相場以上の場合も | 親からの資金援助がある場合は、その分少なめでも可。 |
【ここがポイント!】兄弟姉妹ならではの「親心」も考慮
もしあなたが未婚で、親御さんと同居している場合などは、ご祝儀を親御さんと連名で出すこともあります。その際、親御さんが高額のご祝儀を出す場合は、無理に高額を包む必要はありません。事前に親御さんと相談して決めるのがスムーズです。
2. いとこの場合:親族としての繋がりを大切に
いとこへのご祝儀は、親しい友人よりは高め、兄弟姉妹よりは低めが一般的です。
20代: 3万円
30代: 3万円〜5万円
40代以降: 5万円
関係性 | 年齢 | 相場金額 | 補足 |
いとこ | 20代 | 3万円 | |
30代 | 3万円〜5万円 | 自身の結婚式でいとこからいくらもらったかも参考に。 | |
40代以降 | 5万円 | ||
家族での出席 | 5万円〜10万円 | 夫婦+子どもの場合は、料理代も考慮して多めに。 |
【ここがポイント!】地域や家での慣習も確認!
親族間でのご祝儀のやり取りには、地域や家ごとの慣習が色濃く反映されることがあります。心配な場合は、両親や親戚の先輩にさりげなく尋ねてみるのも良いでしょう。
3. 友人・同僚の場合:お祝いの気持ちと参加費用のバランス
最も一般的な関係性ですね。年齢と、交通費や宿泊費の有無も考慮しましょう。
20代: 3万円
30代: 3万円〜5万円
40代以降: 5万円
関係性 | 年齢 | 相場金額 | 補足 |
友人・同僚 | 20代 | 3万円 | 一般的な相場。会費制の場合はその金額。 |
30代 | 3万円〜5万円 | ||
40代以降 | 5万円 | ||
遠方からの参加 | 交通費・宿泊費を考慮 | 新郎新婦が負担してくれる場合は相場通り、自費なら考慮。 | |
欠席の場合 | 1万円程度、または品物 | 電報やプレゼントも添えるとより丁寧。 |
【ここがポイント!】欠席の場合のご祝儀は?
結婚式を欠席する場合でも、お祝いの気持ちとしてご祝儀を渡すのがマナーです。相場は1万円程度、または同額程度のプレゼントを贈るのが一般的です。電報やお祝いのメッセージを添えると、より気持ちが伝わります。
4. 部下・後輩の場合:少し多めに包んでエールを!
上司や先輩として出席する場合は、少し多めに包んで、激励の気持ちを示すと良いでしょう。
3万円〜5万円
5. 主賓・来賓の場合:新郎新婦との関係性で判断
披露宴で主賓として挨拶を依頼されたり、会社から代表で出席する場合は、一般の友人よりも多めに包む傾向があります。会社規定で上限がある場合はそれに従いましょう。
3万円〜5万円
(ただし、会食費などを考慮して5万円以上包む方もいます)
6. 家族での出席の場合:人数分の飲食代+お祝いの気持ち
夫婦で、またはお子様連れで出席する場合、人数分の飲食代(一人あたり1.5万円〜2万円程度が目安)を考慮してご祝儀を決めましょう。
夫婦の場合: 5万円〜10万円
夫婦+子ども1人: 6万円〜10万円
(子どもの年齢や、子ども用の食事・席が用意されるかによって変動)
【ここがポイント!】食事代も考慮しよう
披露宴の飲食代は、ゲスト一人あたり1.5万円〜2万円程度が目安です。ご祝儀の金額を決める際には、この飲食代+お祝いの気持ちをベースに考えると、新郎新婦に負担をかけずに済みます。
ご祝儀袋の選び方からお札の入れ方まで完璧ガイド!
ご祝儀の金額が決まったら、次にご祝儀袋の準備です。ご祝儀袋にも、金額や用途に合わせた選び方、正しいお札の入れ方、書き方のマナーがあります。
1. ご祝儀袋の選び方:金額とデザインを合わせよう
ご祝儀袋は、中に入れる金額に見合ったものを選びましょう。
3万円程度まで: 水引が印刷されたシンプルなデザイン
3万円〜5万円程度: 紅白または金銀の水引が結び切りになっているもの
5万円以上: 立体的な水引で、より豪華なデザイン
【NG例】
カジュアルすぎるデザイン(キャラクターものなど)
安価なご祝儀袋に高額を入れる
豪華すぎるご祝儀袋に少額を入れる
2. 水引の種類:「結び切り」と「あわじ結び」を選んで!
結婚祝いのご祝儀袋には、**「結び切り」または「あわじ結び」**の水引が使われているものを選びましょう。これらは「一度きり」「二度と繰り返さない」という意味が込められています。
蝶結び(花結び): ほどけて何度でも結び直せることから、「何度あっても嬉しいお祝い事」に使われます(出産祝い、入学祝いなど)。結婚祝いには不適切なので注意しましょう。
3. お札の入れ方:新札で、顔は上向きに!
ご祝儀には、**必ず新札(ピン札)**を用意しましょう。「新しい門出を祝う」という意味が込められています。古いお札やしわくちゃのお札は失礼にあたるので避けましょう。
お札の向き:
ご祝儀袋の中袋に入れる際は、お札の肖像画が中袋の表側(入れたときに、中袋の表から人物が見える状態)になるように、上向きに入れます。複数枚入れる場合も、全て向きを揃えましょう。
4. ご祝儀袋の書き方:心を込めて丁寧に
ご祝儀袋の表書きは、毛筆や筆ペンで丁寧に書くのがマナーです。
表書き(上段):
「寿」「御結婚御祝」「御祝」のいずれかを書きます。
薄墨の筆ペンは香典用なので、濃い墨で書きましょう。
名前(下段):
水引の下に、あなたのフルネームを中央に書きます。
夫婦連名の場合: 夫の氏名を中央に、その左側に妻の氏名を書きます。
複数名(3名まで): 右から目上の人(年齢順など)の氏名を書き、バランス良く配置します。
4名以上: 代表者の氏名を書き、その左側に「他一同」と記載します。中袋に全員の氏名と住所を書いた紙を入れましょう。
中袋(内袋):
表面: 中央に漢数字で金額を書きます。「金参萬円也」のように、「円也」を付けるのが丁寧です。
裏面: あなたの住所と氏名を書きます。
ご祝儀の渡し方:当日スマートに渡すには?
せっかく準備したご祝儀。当日、スマートに渡して、新郎新婦に良い印象を与えましょう。
1. 袱紗(ふくさ)に包んで持参する
ご祝儀袋をそのまま鞄に入れるのはマナー違反です。ご祝儀袋の折れや汚れを防ぎ、大切に扱っていることを示すために、必ず袱紗(ふくさ)に包んで持参しましょう。
袱紗の色は、慶事用であれば暖色系(赤、エンジ、紫など)を選びます。慶弔両用なら紫がおすすめです。
2. 渡すタイミングと場所
受付で渡す:
受付で芳名帳に記帳する際に、お祝いの言葉とともに袱紗から取り出して渡します。
「本日はおめでとうございます」と一言添え、両手で渡すのが基本です。
相手から見て表書きが読める向きで渡しましょう。
渡すときの注意点:
受付が混み合っている場合は、手早くスムーズに。
会場でごちゃごちゃと準備せず、事前に袱紗に入れておきましょう。
【応用編】知っておくと安心!ご祝儀に関するQ&A
ここまでで基本的なことはマスターできましたが、状況によっては「どうすればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。よくある疑問にお答えします!
Q1. 会費制の結婚式の場合、ご祝儀は必要?
A. 基本的に不要です。
会費制の結婚式は、その会費がお祝いの気持ちと参加費を兼ねています。別途ご祝儀を用意する必要はありません。ただし、お祝いの気持ちとして、ちょっとしたプレゼントを贈るのは大変喜ばれます。
Q2. 電報や祝電だけ送る場合でもご祝儀は必要?
A. 欠席する場合と同様に、気持ちとして贈りましょう。
結婚式に招待されたけれど出席できない場合、電報や祝電でお祝いのメッセージを伝えるのはマナーです。これに加えて、1万円程度のご祝儀を贈るか、同額程度のプレゼントを贈るのが一般的です。
Q3. お金以外にプレゼントを渡したい場合は?
A. ご祝儀とは別に贈るのがマナーです。
ご祝儀は「お金」でのお祝い、プレゼントは「品物」でのお祝いと区別されます。ご祝儀とは別にプレゼントを贈る場合は、結婚式の約1ヶ月前までに新郎新婦の自宅へ郵送するか、結婚式後に贈るのがスマートです。当日に荷物になるような大きなプレゼントは避けましょう。
Q4. 家族や親戚の相場が分からない場合はどうすればいい?
A. ご両親や他の親戚に相談してみましょう。
地域や家ごとの慣習がある場合が多いです。一番近い親族であるご両親や、他の親戚の先輩に相談するのが最も確実で安心です。
まとめ:あなたの気持ちが伝わるご祝儀で、最高のお祝いを!
結婚式のご祝儀は、金額だけでなく、心を込めて準備する過程や、マナーを守って渡す姿勢が、新郎新婦にとって何よりのお祝いとなります。
今回ご紹介した相場やマナーはあくまで一般的な目安です。一番大切なのは、新郎新婦への「おめでとう」という温かい気持ちです。このガイドが、あなたの結婚式参列の不安を解消し、自信を持って最高のお祝いを贈るための一助となれば幸いです。