オールカントリー積立、いつがベスト?積立日のギモンを解決!
「オールカントリー」という言葉、最近よく耳にしますよね。これは、日本を含む全世界の株式に分散投資できる、とっても魅力的な投資信託のこと。特に、新NISAのつみたて投資枠でも人気が高く、「これ一本でOK!」なんて言われることもあります。
でも、いざ積立を始めようと思うと、こんな疑問が浮かびませんか?
- 「積立日って、毎月何日に設定するのが一番いいの?」
- 「月末がいいの?月初がいいの?」
- 「毎日積立と毎月積立、どっちが有利なの?」
結論から言うと、実は**「積立日をいつに設定しても、長期的なリターンに大きな差は出にくい」**というのが、多くの専門家の意見なんです。え、そうなの!?と拍子抜けした方もいるかもしれませんね。でも、これにはちゃんとした理由があるんです。
ドルコスト平均法が、あなたの味方!
積立投資の最大の魅力は、「ドルコスト平均法」という考え方。これは、毎月同じ金額を買い続けることで、価格が高い時には少なく、価格が低い時には多く購入するという手法です。
例えば、株価が上がったり下がったりする中で、あなたは毎月1万円ずつオールカントリーを買い続けます。
- 株価が100円の時は100口購入
- 株価が50円の時は200口購入
このように、自動的に安い時に多く買えるため、結果として平均購入単価を平準化し、高値掴みのリスクを抑えることができます。
このドルコスト平均法の効果は、積立を長く続ければ続けるほど発揮されます。日々の値動きに一喜一憂することなく、淡々と積立を続けることが大切なんですね。
過去のデータが語る真実:積立日に大差なし!
多くの検証結果によると、「毎月積立」でも「毎日積立」でも、また「月の何日に積立するか」に関わらず、長期的な収益率に大きな差はほとんどありません。わずかな差が出ることはあっても、それは累積収益率で1%未満であることがほとんどです。
もちろん、過去には「〇日が有利だった」というデータが出たこともあります。例えば、「25日がベター」という分析や、「月の半ばのキリの悪い日が良い」という意見もあります。しかし、これはあくまで過去のデータであり、将来を保証するものではありません。市場の動きは予測不可能なので、「この日がベスト!」と断言できる基準はないのが現状です。
それでも積立日を決めたいあなたへ、おすすめの考え方
長期的なリターンに大差がないとはいえ、やっぱり積立日を決めたいですよね。そんな時は、以下のポイントを参考にしてみてください。
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給料日後に設定する
一番おすすめなのは、お給料が入る日の直後に積立日を設定することです。
例えば、給料日が毎月25日なら、26日や27日に設定する、といったイメージです。
これなら、お給料が入ってすぐに積立が行われるため、資金の準備を忘れる心配がありませんし、先取り貯蓄の感覚でスムーズに投資を続けられます。
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無理なく継続できる日を選ぶ
何よりも大切なのは、**「無理なく、ストレスなく継続できること」**です。
「この日に設定すると、なんとなく気持ちが落ち着く」とか、「この日なら忘れない」という、ご自身のライフスタイルに合った日を選ぶのが一番です。
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証券会社のシステムに合わせる
証券会社によっては、積立できる日が決まっている場合もあります。ご自身が利用する証券会社の積立設定画面を確認し、無理なく設定できる日を選びましょう。
頻度について:毎日積立 vs 毎月積立
「毎日積立」と「毎月積立」で迷う方もいらっしゃるかもしれません。
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毎日積立のメリット:
- より細かく時間分散ができるため、理論上はドルコスト平均法の効果を最大限に享受できる可能性があります。
- 日々の値動きを気にしなくて済む、という心理的なメリットもあります。
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毎月積立のメリット:
- 設定がシンプルで分かりやすい。
- クレジットカード積立を利用する場合、ポイント還元を受けられるケースが多い(上限額がある場合もあります)。これは実質的なリターン向上につながるため、非常に大きなメリットです。
どちらを選ぶかは個人の好みや利用する証券会社のサービスによりますが、特にこだわりがなければ、毎月積立でクレジットカードを活用し、ポイント還元を享受するのが賢い選択と言えるでしょう。
大切なのは「始めること」と「続けること」!
積立日について色々考えましたが、最終的に一番重要なのは、「投資を始めること」、そして**「長く続けること」**です。
オールカントリーのような全世界株式に投資するインデックスファンドは、長期的に見れば世界経済の成長とともに資産が拡大していく可能性が高いと言われています。日々の値動きに惑わされず、コツコツと積立を継続することで、あなたの資産は着実に育っていくはずです。
積立日を決めすぎずに、「よし、今日から始めるぞ!」という気持ちで、まずは一歩踏み出してみましょう。そして、決めた積立日は、特別な理由がない限り変更せずに、淡々と続けていくことが成功への近道ですよ。