ギャー!ムカデだ!その毒性はどれくらい危険?刺されないための予防&いざという時の対処法を徹底解説!


ジメジメした季節や夜間、お家の中で不意に遭遇するムカデ。あの独特の姿と、うごめくたくさんの足に「ゾワッ!」と鳥肌が立つ方も多いのではないでしょうか。そして何より気になるのが、「ムカデの毒って、どれくらい危険なの?」「もし刺されたらどうなるの?」という不安ですよね。

ムカデは見た目の不快感だけでなく、実際に毒を持つ危険な生き物です。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、万が一の事態に備えて、その毒性や対処法、そして何より家への侵入を防ぐ予防策を知っておくことが非常に重要です。

今回は、ムカデの毒性の危険度から、もし刺されてしまった時の正しい応急処置、さらには家からムカデを徹底的にシャットアウトする駆除・予防策まで、役立つ情報をわかりやすく解説します。この記事を読めば、ムカデへの恐怖を和らげ、安心して快適な暮らしを守るヒントが見つかるはずです!


1.ムカデの毒性ってどれくらい危険?知っておくべき症状と注意点

ムカデは、その顎にある「顎肢(がくし)」という毒牙(どくが)で咬みついて毒を注入します。日本のムカデは主に「オオムカデ」の仲間で、その毒性は種類によって多少異なりますが、基本的には注意が必要です。

(1) ムカデの毒に含まれる成分と一般的な症状

ムカデの毒には、主に以下のような成分が含まれています。

  • セロトニン

  • ヒスタミン

  • ポリペプチド

  • 酵素

これらの毒成分が体内に入ると、刺された部位に以下のような症状が現れます。

  • 激しい痛み: 刺された直後から強い痛みが走ります。この痛みは数時間続くことが多いです。

  • 赤く腫れ上がる: 患部が赤く腫れて熱を持ちます。

  • しびれ・かゆみ: 痛みが引いた後も、しびれやかゆみが続くことがあります。

まれに、発熱、めまい、吐き気、頭痛といった全身症状が出ることもあります。

(2) 特に注意!アナフィラキシーショックの危険性

ムカデの毒で最も注意すべきは、重いアレルギー反応である「アナフィラキシーショック」です。これは、アレルギー体質の人や、過去にムカデやハチに刺された経験がある人に起こりやすい症状です。

アナフィラキシーショックの症状は、数分から数十分の短時間で急激に現れ、命に関わることもあります。

  • 皮膚症状: 全身のじんましん、皮膚のかゆみ、赤み

  • 呼吸器症状: 呼吸困難、喉の違和感、声枯れ、ゼーゼーする

  • 消化器症状: 腹痛、吐き気、嘔吐、下痢

  • 循環器症状: 血圧低下、意識障害、失神

一度ムカデに刺されると、体内に抗体ができることがあります。そのため、二度目に刺された時にアナフィラキシーショックが起こるリスクが高まると言われています。もし上記のような症状が出た場合は、迷わず救急車を呼ぶか、すぐに医療機関を受診しましょう。

(3) ムカデの種類と危険度

日本に生息するムカデの多くは毒を持っていますが、特に毒性が強いのは「トビズムカデ(オオムカデ)」と「アカズムカデ」です。

  • トビズムカデ: 日本最大級のムカデで、体長は8~15cmにもなります。頭部が赤く、胴体は黒光りしていて、足は黄色や朱色をしています。強い毒を持ち、刺されると激痛を伴います。

  • アカズムカデ: 体長は6~8cmほどとトビズムカデより小さいですが、頭部と足が濃い赤色をしているのが特徴です。毒性も強く、注意が必要です。

これらのムカデは、ジメジメとした暗い場所を好み、夜間に活発に活動するため、就寝中に刺される被害も多く報告されています。


2.もしムカデに刺されたら!冷静な応急処置と受診の目安

万が一ムカデに刺されてしまったら、落ち着いて以下の応急処置を行いましょう。

(1) 刺された直後の応急処置

  1. ムカデを引き離す: まずは、ムカデをすぐに体から引き離し、踏み潰すか、熱湯をかけるなどして駆除しましょう。

  2. 毒を洗い流す・絞り出す: 刺された箇所を清潔な流水(水道水など)で洗い流します。毒をできるだけ体外に出すために、患部を指でつまんで毒を絞り出すように圧迫するのも有効です。

  3. 温める(初期対応のみ): ムカデの毒は熱に弱い性質(約42℃以上)があると言われています。刺されて間もない(数分以内)のであれば、火傷しない程度の43~46℃の熱めのお湯で、患部を10~20分ほど温めると、毒の活性を抑え、痛みが和らぐ可能性があります。ただし、時間が経ってから温めると、かえって血行が良くなり毒が広がる可能性もあるので注意が必要です。

    • ※注意: 冷やした方が良いという情報もありますが、ムカデの毒は熱に弱いため、刺されてすぐの初期対応では温めることが推奨されることが多いです。ただし、やけどには十分注意し、もし不安な場合は、まずは流水でしっかり洗い流すことを優先しましょう。

  4. 薬を塗布する: 患部に抗ヒスタミン剤ステロイド系の軟膏を塗布します。市販薬でも対応できる場合がありますが、虫刺され用の強力なタイプを選ぶと良いでしょう。

(2) こんな時はすぐに医療機関へ!受診の目安

  • 痛みが非常に強い、腫れがひどい、広範囲に広がっている。

  • 全身症状(発熱、めまい、吐き気、頭痛など)が出ている。

  • 呼吸困難、じんましん、意識障害など、アナフィラキシーショックの症状が見られる。

  • 乳幼児や高齢者、アレルギー体質の人。

  • 過去にムカデやハチに刺されたことがある人。

  • 患部が化膿してきた。

自己判断せず、少しでも不安を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。


3.ムカデを家に入れない!効果的な駆除対策と予防のコツ

ムカデの被害を防ぐには、家の中に侵入させないことが一番です。

(1) 駆除:見つけたら即座に!

  • 殺虫スプレー(ムカデ専用がベスト): ムカデ専用の殺虫スプレーが最も手軽で効果的です。数秒間噴射し続けると動きが止まります。ゴキブリ用など、他の殺虫剤でも効果があるものもありますが、ムカデは生命力が強いので専用品が確実です。

  • 熱湯をかける: ムカデは60℃以上の熱に弱いので、熱湯をかけると即死します。ただし、火傷に注意し、室内で使う際は床や家具への影響も考慮しましょう。

  • 物理的に叩き潰す: 新聞紙やスリッパなどで叩き潰す場合は、ムカデの頭部を狙うと即死させやすいです。ただし、体液が飛び散る可能性があるので注意しましょう。

  • 捕獲器・毒エサ: 毒エサタイプや粘着式の捕獲器を設置するのも効果的です。壁際に沿って置くと捕獲しやすいでしょう。

  • くん煙剤: どこに潜んでいるか分からない場合は、くん煙剤で部屋中に殺虫成分を行き渡らせるのも有効です。

(2) 予防:ムカデを寄せ付けない環境づくりが最重要!

ムカデの侵入を防ぐためには、日頃からの予防策が非常に重要です。

① 侵入経路を徹底的に塞ぐ!

ムカデはわずかな隙間から侵入してきます。

  • ドアや窓の隙間: 玄関ドアの下の隙間や、窓・網戸の隙間に隙間テープやパッキンを貼って塞ぎましょう。

  • 換気扇・通気口: 防虫ネットやフィルターを取り付けましょう。

  • エアコンのドレンホース: 室外機から伸びるドレンホースの先端に防虫キャップを取り付けましょう。

  • 配管の隙間: 水回り(風呂場、洗面台、キッチンなど)の配管と壁の隙間をパテなどで塞ぎましょう。

  • 基礎のひび割れ: 家の基礎部分にひび割れがないか確認し、あれば補修しましょう。

② ムカデの嫌がる環境を作る!

  • 湿気対策: ムカデはジメジメした場所を好みます。

    • 室内の換気: 浴室や台所など水回りは特に、こまめに換気扇を回したり窓を開けたりして、湿気を排出しましょう。

    • 床下の湿気対策: 床下がある場合は、換気を促したり、調湿剤を置いたりして湿気を除去しましょう。

    • 水滴を拭き取る: お風呂上がりの水滴や、結露はこまめに拭き取りましょう。

  • 餌となる虫を駆除する: ムカデはゴキブリやクモ、他の小型昆虫などを捕食します。ゴキブリなどがいるとムカデを呼び寄せる原因になるため、他の害虫対策も徹底しましょう。

    • 生ゴミの処理: 生ゴミは密閉し、こまめに捨てましょう。

    • 食べこぼしの片付け: 床やテーブルの食べかすはすぐに拭き取りましょう。

    • 清潔を保つ: 家全体をこまめに掃除し、ホコリや髪の毛などを除去しましょう。

  • 家の周りの環境整備:

    • 雑草の除去: 庭の雑草はムカデの隠れ家になります。こまめに草むしりをしましょう。

    • 落ち葉・石の撤去: 落ち葉の下や石の下、植木鉢の下などもムカデが潜みやすい場所です。整理整頓を心がけましょう。

    • ダンボールの放置を避ける: ダンボールは保温性があり、ムカデやゴキブリの隠れ家や産卵場所になることがあります。不要なダンボールはすぐに処分しましょう。

  • 忌避剤・薬剤の活用:

    • ムカデ専用の忌避剤・殺虫剤を散布: 家の周りや侵入経路になりそうな場所に、ムカデが嫌がる成分(ピレスロイド系など)が含まれた粒剤や粉剤、スプレータイプの忌避剤を散布しましょう。

    • ムカデが嫌う香りの活用: ハッカ油やヒノキ(ヒノキチオール配合)などの香りは、ムカデが嫌うと言われています。これらの成分配合のスプレーを自作したり、市販品を利用したりするのも効果的です。

4.「もう限界!」そんな時は迷わずプロに相談!

「自分でできる対策は全部試したけど、それでもムカデが出る…」

「毒を持つムカデを自分で駆除するのは怖い…」

「頻繁にムカデが現れて、精神的に疲れてしまった…」

このような場合は、無理せずプロの害虫駆除業者に相談することをおすすめします。

専門業者は、ムカデの生態や行動パターンを熟知しており、一般では手に入らない強力な薬剤や専門的な知識、技術で、根本的な駆除を行ってくれます。また、侵入経路の特定や、今後の予防策についても的確なアドバイスをしてくれるでしょう。

特に、小さなお子さんやペットがいるご家庭で安全に駆除したい場合や、頻繁にムカデが出没して困っている場合は、プロに依頼するのが最も確実で安心な方法です。

まとめ:ムカデを知り、対策を講じて、安心・快適な暮らしを!

ムカデは、その毒性や見た目から、多くの人にとって「見たくない害虫」の代表格です。しかし、その危険性を正しく理解し、適切な応急処置や駆除方法、そして何よりも効果的な予防策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。

ムカデが好む環境を作らないための「湿気対策」や「家周りの整理整頓」、そして「侵入経路の遮断」は、ムカデだけでなく他の害虫対策にも繋がります。

この記事でご紹介した情報が、あなたがムカデの不安から解放され、安心して快適な毎日を送るための一助となれば幸いです。もしもの時は焦らず対処し、日頃から予防を心がけて、ムカデのいないクリーンな住まいを目指しましょう!

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