ショック!服に口紅がついちゃった…。簡単&ラクに汚れを落とす裏ワザ
お気に入りの服に、うっかり口紅の汚れが!「あぁ、もうダメかも…」と諦めるのはまだ早いですよ。実は、身近なアイテムを使って、意外と簡単に口紅の汚れを落とすことができるんです。今回は、大切な服を救う、とっておきの裏ワザをご紹介します。
口紅汚れ、なぜ落ちにくい?その秘密は「油分」と「色素」にあり
口紅が服につくと、ギトギトしてなかなか落ちないと感じませんか?その理由は、口紅の成分にあります。口紅は、唇にしっかり密着するように「油性成分」が多く含まれています。この油分が繊維の奥に入り込み、さらに色を出すための「色素」が絡みつくことで、頑固な汚れとなってしまうのです。
水だけでは落ちにくいのは、油と水が反発し合うから。だからこそ、油分を溶かして浮かせることが、口紅汚れをきれいに落とすカギとなります。
緊急事態発生!「ついちゃった!」その場での応急処置が肝心
口紅が服についてしまったら、まずは焦らず冷静に。汚れがついてすぐの応急処置が、きれいに落とすための重要なステップです。
- こすらない! 絶対にゴシゴシこすらないでください。汚れが広がり、繊維の奥に入り込んでしまう原因になります。
- ティッシュで軽く押さえる:乾いたティッシュや清潔な布で、汚れた部分を軽く押さえ、表面の口紅を吸い取ります。この時も、決してこすらず、ポンポンと軽く叩くようにしましょう。
- 内側からタオルを当てる:可能であれば、汚れの裏側に乾いたタオルや布を当てておくと、汚れが他の部分に移るのを防げます。
自宅でできる!口紅汚れを落とすおすすめアイテムと方法
ここからは、ご家庭にある身近なアイテムを使った、口紅汚れの落とし方をご紹介します。生地の種類や汚れの度合いに合わせて試してみてくださいね。
1. クレンジングオイル(メイク落とし)でスルッとオフ
口紅はメイク用品なので、メイクを落とすクレンジングオイルが効果的です。特に油性成分を多く含むタイプがおすすめです。
【用意するもの】
- クレンジングオイル(オイルタイプが◎)
- ティッシュまたは清潔な布
- 洗濯用洗剤
- いらない歯ブラシ(あれば)
【落とし方】
- 汚れの裏側にタオルを敷き、クレンジングオイルを少量、口紅汚れに直接たらします。
- 指の腹で優しくなじませるか、いらない歯ブラシで軽く叩き込むようにして、口紅の油分とクレンジングオイルをなじませます。ゴシゴシこすらないのがポイント。
- 汚れが浮いてきたら、ティッシュで軽く押さえて油分と口紅を吸い取ります。
- その後、通常の洗濯用洗剤を汚れた部分に直接つけ、優しく揉み洗いするか、歯ブラシで軽く叩き込みます。
- 最後に、通常の洗濯コースで洗いましょう。
2. 食器用洗剤で油汚れを分解!
食器用洗剤は油汚れに特化しているため、口紅の油性成分にも効果を発揮します。ただし、漂白剤入りのものは色柄物への使用を避けましょう。
【用意するもの】
- 食器用洗剤(中性洗剤が◎)
- ティッシュまたは清潔な布
- 洗濯用洗剤
- いらない歯ブラシ(あれば)
【落とし方】
- 汚れた部分をぬるま湯で軽く湿らせます。
- 食器用洗剤を少量、口紅汚れに直接つけます。
- 指の腹で優しくなじませるか、いらない歯ブラシで軽く叩き込むようにして、泡立てながら汚れを浮かせます。
- 汚れが浮いてきたら、ティッシュで軽く拭き取ります。
- その後、洗濯用洗剤で通常通り洗い流しましょう。
3. アルコール消毒液(エタノール)で油分を分解
アルコール(エタノール)は、油分を分解する作用があります。速乾性があるので、シミになりにくいのが特徴です。
【用意するもの】
- 消毒用エタノール(ドラッグストアなどで手に入ります)
- ティッシュまたは清潔な布
- 洗濯用洗剤
【落とし方】
- ティッシュや布にアルコールを染み込ませます。
- 汚れた部分の裏側に乾いたタオルを敷き、アルコールを染み込ませたティッシュで、汚れた部分を軽く叩くようにして汚れを移し取ります。こすらないように注意してください。
- 汚れがタオルに移らなくなったら、通常の洗濯用洗剤で洗い流し、洗濯しましょう。
- 注意点:アルコールは色落ちの原因になることもあるため、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。
4. 歯磨き粉(研磨剤入りでないもの)で吸着
意外かもしれませんが、歯磨き粉も活用できます。ただし、研磨剤が含まれていないジェルタイプや、粒子の細かいものが適しています。
【用意するもの】
- 歯磨き粉(研磨剤なし、または粒子が細かいもの)
- いらない歯ブラシ
- 洗濯用洗剤
【落とし方】
- 汚れた部分をぬるま湯で軽く湿らせます。
- 少量の歯磨き粉を口紅汚れにつけ、いらない歯ブラシで優しくなじませるように叩き込みます。
- 泡立ってきたら、汚れが浮き上がってくるので、水で軽くすすぎます。
- 最後に、洗濯用洗剤で洗い流し、洗濯機で通常通り洗いましょう。
汚れを落とす際の注意点とNG行動
せっかくの努力が無駄にならないように、以下の点に注意しましょう。
- 色落ちに注意:どの方法も、まずは服の目立たない場所(縫い代など)で試して、色落ちしないか確認してから行ってください。
- 素材を確認:シルクやウールなどのデリケートな素材は、自宅でのシミ抜きが難しい場合があります。無理せずクリーニング店に相談することをおすすめします。
- 乾燥機は避ける:汚れが完全に落ちるまでは、乾燥機を使わないでください。熱を加えると、汚れが繊維に定着してしまう可能性があります。
- 漂白剤の使用は慎重に:色柄物の場合は、漂白剤を使うと色ムラになることがあるため、注意が必要です。
もしもの時はプロに任せる選択肢も
「自分では無理そう…」「高価な服だから失敗したくない」という場合は、無理せずクリーニング店に相談しましょう。プロの技術と知識があれば、きれいに口紅汚れを落としてくれるはずです。その際は、いつ、何が、どのように汚れたのかを詳しく伝えるようにしてくださいね。
まとめ:諦めないで!汚れは落とせる!
口紅の汚れは、一見手ごわそうに見えますが、適切な方法と身近なアイテムを使えば、意外なほどきれいに落とすことができます。大切な服を長く着るためにも、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。もう口紅汚れで慌てることはありませんよ!